2026年9月28日に Claude Sonnet 5.5 が出ました。9月22日の Opus 5.5 に続く、5.5世代の2つ目です。
性能が上がって値段は据え置き、という話の前に、Claude Code を使っている人に先に伝えたいことがあります。Claude Code が古いままだと、sonnet と指定しても Sonnet 5.5 にはならず、ひとつ前の Sonnet 5 で動きます。しかもエラーは出ません。私の環境がまさにそうでした。
この記事で分かること。
- 私の Mac で実際に起きたこと(更新前と更新後)
- Sonnet 5.5 で何が変わったか(Sonnet 5・Opus 5.5 との比較表)
- Opus 5.5 とどう使い分けるか
- 切り替えたときに戸惑うところ
古い Claude Code だと「sonnet」が Sonnet 5 のまま
Claude Code で Sonnet 5.5 を使うには v2.1.284 以上が必要です(公式ドキュメント)。それより古いと、sonnet という呼び名はひとつ前の Sonnet 5 を指したままになります。
2026年10月3日に、私の Mac で確かめた結果がこちらです。

- 更新前(v2.1.283):
--model sonnetで返事は普通に来る。ただし記録を見ると、使われたのはclaude-sonnet-5 - 名前を直接
claude-sonnet-5-5と指定すると、「このバージョンはこのモデルを知らない。Claude Code を更新して」という警告が出て、会話の記憶(コンテキスト)は20万トークン扱いになる claude update後(v2.1.288):同じ指定でclaude-sonnet-5-5が使われ、会話の記憶も100万トークンになった
v2.1.283 は、Sonnet 5.5 に必要な v2.1.284 のひとつ手前です。Opus 5.5 のとき(v2.1.280 以上)に一度更新していたので大丈夫だと思っていましたが、足りていませんでした。
確かめ方は簡単です。
claude --version
で 2.1.284 より小さければ、
claude update
で上げます。返事が普通に来るので、ここを見ないと気づけません。
結論:値段はそのまま、中身は Opus 5.5 に近づいた
Sonnet 5.5 は、Sonnet 5 と同じ値段で、知的作業の評価が Opus 5.5 とほぼ同点になったモデルです。出力も Sonnet 5 より30%以上速くなりました。
| 項目 | Sonnet 5 | Sonnet 5.5 | Opus 5.5 |
|---|---|---|---|
| API価格(入力/出力) | $2/$10 | $2/$10 | $4/$20 |
| キャッシュ読み取り | $0.20 | $0.20 | $0.20 |
| 出力の速さ | — | Sonnet 5 より30%以上速い | — |
| 知的作業の評価(GDPval-AA) | 1449 | 1844 | 1846 |
| コーディングの評価(CursorBench 4.0) | 34.1% | 55.5% | 57.8% |
| パソコン操作の評価(OSWorld 2.1) | 57.0% | 80.1% | 81.8% |
| Claude Code の effort の既定 | — | medium | medium |
| thinking をオフにする | できる | できない | できない |
(API価格は1百万トークンあたり・2026年10月3日時点。評価の数字は Anthropic の発表から)
Opus 5.5 の半分の値段で、評価の数字は数ポイント差まで近づいています。一方で公式は「判断が要る込み入った作業では、Opus 5.5 がはっきり強い」とも書いています。
Opus 5.5 とどう使い分けるか
公式の書き分けはこうです。
- Sonnet 5.5:範囲がはっきりした日常の作業、バグ直し、文書・スライド・表をきれいに仕上げる作業が得意
- Opus 5.5:慎重な判断が要る、込み入った作業向け
もう一つ、公式は「effort を低めにして使うとき、Sonnet 5.5 は1件あたりの費用が下がり、Opus 5.5 を補う形になる」とも書いています。
これを自分の使い方に当てはめると、こう分けるのが無難です。
| こんな作業 | 向いているモデル |
|---|---|
| 何を直すか決まっている修正(文言・設定・小さなバグ) | Sonnet 5.5 |
| 文書・スライド・表を整える | Sonnet 5.5 |
| 同じ作業を何度も回す | Sonnet 5.5 |
| 原因が分からない不具合の調査 | Opus 5.5 |
| 何をどう作るかから考える作業 | Opus 5.5 |
| 間違えると後が大変な作業 | Opus 5.5 |
なお、Claude Code の既定のモデルは Opus 5.5 のままです(Pro・Max・Team・Enterprise とも)。Sonnet 5.5 は、/model で自分で選ばないと使われません。
Pro・Max のサブスクで、Sonnet 5.5 を使うと使用量の上限がどれだけ長持ちするかは、公式の発表には数字が出ていません。ここは「軽いはず」と思い込まず、/usage で自分の減り方を見て決めるのが確実です。上限の仕組みは別の記事にまとめています。→ Claudeの上限は2種類ある|使用量の上限とコンテキストの上限の見分け方
この記事は公式情報と、私の環境での動作確認をもとにした整理です。長く使い比べた結果ではありません。実際の使い心地の差は、しばらく使い込んだ人の話もあわせて見てください。
切り替えたときに戸惑うところ
effort が medium で始まる
Claude Code とアプリでは、Sonnet 5.5 の effort(考える深さ)の既定は medium です。API から使う場合の既定は high で、ここが違います。
Claude Code は effort をモデルごとに保存します。Sonnet 5 で high にしていても、Sonnet 5.5 は medium から始まります。足りないと感じた作業だけ /effort で上げてください。
thinking はオフにできない
Opus 5.5 と同じく、Sonnet 5.5 も thinking(考える工程)をオフにできません。短い質問でも少し間が空くのは故障ではありません。考える量を減らしたいときは、thinking を切るのではなく effort を下げます。
API で Sonnet を thinking オフで動かしていた人は、移る前に between_tools という新しい設定に切り替える必要があります(最初の考える工程をオフのままにする設定)。詳しくは公式の移行ガイドを見てください。
次に来るもの
公式は、Haiku 5.5 が「今後数週間のうちに」5.5世代に加わると書いています。安さと量を重視した用途向けです。出たときも、同じように claude --version から確かめることになりそうです。
判断フロー:今日やること
claude --versionが 2.1.284 以上か見る。小さければclaude update- 範囲がはっきりした作業なら、
/modelで Sonnet 5.5 を選んでみる - effort は medium から。足りない作業だけ上げる
- 判断が要る作業は、既定の Opus 5.5 のままにする
- 数日使ったら
/usageで減り方を見て、使い分けを決める
Claude Code のほかの使い方は、こちらにもまとめています。
- Claude Opus 5.5の変更点|Claude Codeで最初に確かめること3つ
- Claudeのトークン消費を抑えるおすすめ設定
- Claude Codeのカスタムコマンドの作り方|毎回同じ説明をなくした自作4本
出典:Anthropic「Claude Sonnet 5.5」/Claude Code Docs「Model configuration」/Claude API Docs「Pricing」/Claude リリースノート(いずれも2026年10月3日閲覧)