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Web小説をKindleで出版する手順|完結作をKDPで1冊にした体験記

※本記事にはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト等)が含まれています。

なろうで完結させた長編小説を、Amazon の KDP(Kindle ダイレクト・パブリッシング)で電子書籍にしてみました。かかった費用は0円、出版ボタンを押してから発売まで約2日。ただし途中で1回、EPUBのアップロードに失敗して原因調査をするはめになりました。

この記事は、その全手順の体験記です。「Web小説を書き終えたけど、Kindle化って難しいの?」という方に向けて、最初に決めるべき分かれ道と、私が実際につまずいた場所を中心にまとめます。

出版したのはこの本です(全21章・約11.3万字の完結済ファンタジー)。

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最初に決めること:Web版を残すか、KDPセレクトに入るか

手順より先に、ここを決めないと進めません。KDPには「KDPセレクト」という仕組みがあり、入るとロイヤリティが35%→70%に上がり、Kindle Unlimited(読み放題)にも載ります

ただし条件があります。セレクトに入れる本は、他の場所で無料公開できません。つまりなろうやカクヨムに全文を置いたままではセレクトに入れないのです。

セレクトなしセレクトあり
ロイヤリティ35%70%
Kindle Unlimited載らない載る
Web版(なろう等)残せる取り下げが必要

私は「セレクトなしでWeb版を残す」方針にしました。Web連載が読者との接点であり広告塔で、Kindle版は「まとめ読みしたい人・応援したい人向け」という位置づけだからです。連載で読者がついている作品なら、この判断になる方が多いと思います。逆に「Webでは反応がなかったから仕切り直したい」なら、取り下げてセレクト+読み放題に賭ける手もあります。

ここで実体験からの注意をひとつ。KDPの出版画面では、セレクト登録のチェックボックスが最初からONになっています。私は方針を決めていたにもかかわらず、出版時にチェックを見落としてセレクトに入ったまま発売してしまい、あとから解除する羽目になりました(解除は「登録の自動更新をOFF」にして90日の期間満了を待つ形になります)。Web版を残す方は、出版ボタンを押す前にセレクトのチェックを必ず外してください

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手順1:原稿をEPUBにする

KDPはWordファイルやEPUBを受け付けます。私は縦書き・右開きにしたかったのでEPUBを選びました。

私の場合はテキストファイル21章分をEPUBに変換する処理をPythonで組みましたが、プログラムを書かなくても、無料の変換ツール(「でんでんコンバーター」が定番です)で同じものが作れます。ポイントは中身より設定です。

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手順2:表紙を作る(外注しなくてもなんとかなる)

表紙の要件は2,560×1,600px・縦長・JPEG。私はChatGPTに背景イラストを生成させて、タイトルと著者名の文字はあとから自分で重ねました。文字入れは画像編集ソフトでもCanvaでも何でも大丈夫です。

コツを1つだけ:Kindleの表紙はサムネイルの小ささで見られることがほとんどです。ストアの検索結果では切手サイズになるので、大きな文字と単純な構図が正義です。凝った細部は表示されません。

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手順3:KDPに登録して入力(ここでつまずいた)

KDPのサイトでアカウントを作り、税務情報と受け取り口座を入力し、「+タイトルの新規作成」から本の情報を入れていきます。タイトル・著者名・内容紹介・カテゴリ・キーワード7個・価格。ここは画面の指示通りで特に難しくありません。AI利用に関する申告項目もあるので、実態に沿って正直に答えます。

問題はEPUBのアップロードでした。何度やってもエラーで弾かれるのです。

調べた結果、原因はEPUB内部の日本語でした。

この3点を直したら一発で通りました。エラーメッセージからは原因が分かりにくいので、アップロードで弾かれたら、まず「ファイル名とEPUB内部の日本語」を疑うのがおすすめです。変換ツール経由なら最初から問題ないことも多いですが、自作派・こだわり派は高確率でここを踏みます。

アップロード後はKDPの内蔵プレビューアで縦書き表示・目次・改ページを必ず確認します。手元で正常でも、Kindle実機表示で崩れることがあるからです。

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手順4:価格を決めて出版ボタン → 審査は約2日だった

価格は自由に決められます。私は35%ロイヤリティで¥300にしました(1冊売れて手取り約¥105)。無名の個人出版で最初から高くしても手に取られないので、間口重視です。DRM(コピー防止)は読者の使い勝手を優先して「なし」にしました。

出版ボタンを押すと審査に入ります。公称は「最大72時間」。私の場合は7月3日の夜に出版ボタン→7月5日に発売を確認、実質2日弱でした。審査状況はダッシュボードで確認できます。

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やってみて分かったこと3つ

  1. 費用は本当に0円。かかるのは手間だけです。原稿が完結していれば、EPUB化〜出版まで実働は数日で収まります
  2. 最大の分かれ道は手順ではなく「セレクトに入るか」。Web版を残すかどうかは、出版作業を始める前に決めておくと迷いません
  3. つまずきどころは日本語まわりに集中。ファイル名・EPUB内部ID・縦書き設定。エラーが出たらまずここを疑うと早いです

Web小説の完結作は、そのままにしておくと埋もれていくだけですが、Kindleにしておけば「1冊の本」としてずっと残ります。完結済み作品をお持ちの方は、雨の週末の作業としてちょうどいいボリュームなので、試してみてください。

執筆まわりでは、出版前の原稿点検に使える記事も書いています。


本記事の手順・画面仕様は2026年7月の出版時点のものです。KDPの規約・仕様は変わることがあるので、最新の公式ヘルプもあわせて確認してください。


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