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ハンドメイド販売の手数料比較2026|minne・Creema・BASE・BOOTHの手取り

ハンドメイド作品をどこで売るか決めるとき、多くの人が最初に手数料の料率を見比べます。ところが料率が一番低い販路を選んでも、手取りが一番多くなるとはかぎりません。

手数料は「何%か」ではなく「何に何%か」で決まるからです。

この記事では、2026年8月時点で各社の公式ページを確認した手数料をそのまま並べ、同じ条件で売ったときに手取りがいくら違うかまで計算します。読み終わると、自分の商品でどこが有利かを自分で計算できるようになります。

結論:料率が低い販路が、手取りで勝つとはかぎりません

2026年8月時点で公式ページに載っている数字です。

販路販売手数料手数料の計算対象振込手数料
minne10.659%(税込)作品価格+購入オプション+送料220円
Creema10.67%(税込)作品+オプション+ラッピング+送料200円/3万円以上は275円
メルカリShops10%商品価格(送料別なら送料も200円
BASE(スタンダード)3.6%+40円 と 3% の合計注文金額(送料を含む250円+事務手数料
BOOTH(自宅発送)5.6%+45円商品価格+送料200円/3万円以上は300円
BOOTH(ダウンロード)5.6%+45円商品価格のみ同上

ここで見てほしいのは料率の列ではなく、真ん中の「計算対象」の列です。太字にした「送料」がほぼ全部に入っています。

この一覧を作るために各社の公式ページを読み直したのですが、検索で上位に出てくる比較記事の数字は、かなりの割合で古くなっていました。Creemaを「11%」や「22%」と書いている記事が1ページ目に並んでいます。実際には2025年11月5日に改定されていて、今は10.67%です。1ページ目には2021年に更新されたまま止まっている記事もありました。

手数料は改定されます。この記事の数字も含めて、出品前には必ず公式ページで確かめてください。

送料にも手数料がかかる販路が、いまは主流です

「送料は預かって運送会社に渡すだけだから、手数料はかからない」と考えている人が多いのですが、2026年時点では逆です。

ハンドメイド販路の手数料の計算対象を比べた図。商品3,000円+送料1,000円のとき、minne・Creema・メルカリShops・BASE・BOOTH自宅発送はいずれも送料を含む4,000円が手数料の対象になり、BOOTHのダウンロード商品だけ商品価格のみが対象になる

商品3,000円に送料1,000円を別途もらう形で、買い手の支払いを4,000円にそろえて計算しました。色が付いている部分が手数料の計算対象です。

送料1,000円が対象に入るかどうかで、minneなら1件あたり約107円変わります。月に30件売れば3,210円、年間なら4万円近い差です。

Creemaは料率を下げたのに、手数料は増えました

いちばん分かりやすい例がCreemaです。2025年11月5日の改定で、こう変わりました。

料率の数字は 11% → 10.67% と下がっています。ところが上の条件で計算すると、手数料は 330円 → 426円で、1件あたり約96円ふえます

送料が高い商品ほど差は開きます。送料1,500円の大きめの作品なら、増えるのは約150円です。「料率が下がった」という一行だけを読んで得したと思っていると、実際の入金で首をかしげることになります。

送料込み価格にしても逃げられません

「じゃあ送料込みの価格にすればいい」と思うかもしれませんが、それでも同じです。送料込み4,000円で出せば、手数料は4,000円全体にかかります。買い手が払う総額が同じなら、送料を別に取ろうが込みにしようが手数料は変わりません

変わるのは見せ方だけです。送料無料の表示は売れやすさを押し上げる場合がありますが、手数料を減らす手段ではありません。

1件ごとの固定額は、安い商品ほど重くなります

BOOTHの「+45円」とBASEの「+40円」は、料率と違って商品が安くても同じ額がかかります。これを料率に直すと、安い商品での重さがはっきりします。

BOOTHのダウンロード商品(5.6%+45円)で計算しました。

商品価格手数料価格に対する割合
300円約62円約20.6%
500円73円14.6%
1,000円101円10.1%
3,000円213円7.1%
5,000円325円6.5%

1円未満の端数の扱いは販路ごとに違うので、実際の請求と数円ずれることがあります。

「BOOTHは5.6%だから安い」と言われますが、それは高めの商品での話です。300円の作品を売ると実質2割持っていかれます。

なおBOOTHのこの固定額は、2025年10月28日に22円から45円へ上がりました。ワンコイン中心で売っている人にとっては、それなりに大きい改定です。私はBOOTHで小説やツールを出しているので、この改定はそのまま自分の手取りに響きました。

安い商品を数多く出す予定なら、固定額のない販路(minne・Creema・メルカリShops)のほうが有利になる価格帯があります。境目は自分の価格で計算してみてください。

振込手数料は、売れた数ではなく振込の回数で決まります

見落とされがちなのが振込手数料です。これは1件売れるごとではなく、1回振り込んでもらうごとにかかります。

販路振込手数料
minne220円(売上1,000円超で翌月末に自動振込)
Creema3万円未満200円/3万円以上275円
メルカリShops200円
BOOTH3万円未満200円/3万円以上300円
BASE250円+事務手数料(振込額2万円未満は500円)

BASEだけ形が違います。振込額が2万円未満だと事務手数料500円が足され、合計750円です。月の売上が1万円のうちは、これだけで7.5%が消えます。BASEは料率だけ見ると一番安く見えますが、売上が小さいうちは振込のところで逆転されます。

対策は単純で、売上が小さいうちは振込の回数を減らすことです。ただし販路によって自動振込の条件が違うので、自分で選べるかどうかは確認が要ります。

複数の販路に出すなら、手数料より在庫の管理が問題になります

ここまで金額の話をしてきましたが、実際に販路を決めるときは、金額より先に決まってしまう条件があります。

ダウンロード商品を売るかどうかが最初の分かれ目です。データ販売ができるのはBOOTHとBASE、それにnoteなどで、minne・Creemaは手づくりの品物が前提です。送料がかからないぶん、ダウンロード商品はどの販路でも手取りが良くなります。

同じ作品を複数の販路に出すかも先に決めておくことをおすすめします。1点ものを2か所に出していると、片方で売れたときにもう片方を止めそこねて、二重に注文が入る事故が起きます。手数料の数百円を取りに行って、謝罪と返金で半日つぶれたら割に合いません。

そして客層と規模の違いは、手数料の差より大きく出ます。手数料が100円安くても、そこで売れなければ手取りはゼロです。

ここは正直に書いておきます。私が実際に出品しているのは BOOTH だけで、minne・Creema・BASE・メルカリShops は公式ヘルプを読んで整理しただけです。手数料の計算は公式の数字どおりですが、どこが売れやすいかは私には書けません。その部分は、実際にそこで売っている方の話を探してください。

この記事で計算できるのは、あくまで「売れたとき、いくら残るか」だけです。

自分の商品で計算する手順

読み終わったあとにやることをまとめます。

  1. 自分の商品価格と送料を決める(仮でかまいません)
  2. 買い手が払う総額をそろえる。商品+送料の合計で比べないと、販路をまたいだ比較になりません
  3. その総額に各販路の計算式を当てる(料率だけでなく固定額も忘れずに)
  4. 実際にかかる配送料を引く。ここを忘れると、送料を高めに設定した販路が不当に有利に見えます
  5. 月の売上見込みから振込手数料を1回分引く

この5段階を電卓でやると、販路5つ分で20分ほどかかります。価格を1回変えるたびに全部やり直しになるので、私は表計算でやるのも面倒になって、道具を作りました。

この計算をする道具を作りました

私が作った 値付けそろばん(BOOTH・¥2,980)は、買い手が払う総額をそろえたまま全販路の手取りを計算して、多い順に並べ替えます。この記事でやった計算を、価格を打ち込むだけで済ませるためのものです。月額のかかる販路については「月に何点売れば元が取れるか」まで出します。

HTMLファイル1つで動く完全ローカルのツールで、外部への通信はありません。原価や売値を入れても手元から出ません。

無料版は用意していないのですが、同じ考え方はハンドメイドの値段の決め方の記事に全部書いてあります。そちらを読んで自分で計算できるなら、道具はなくても困りません。値付けの手順、原価の数え方、時給での検算まではその記事の担当です。

売ったあとの集計はBOOTH売上の集計方法にまとめています。

販路を選ぶときの順番

金額の話を最後に置くと、こういう順番になります。

  1. ダウンロード商品か、送る品物か — ここで候補が半分に絞れます
  2. その販路に自分の作品を買う人がいるか — 手数料が安くても売れなければ意味がありません
  3. 価格帯に固定額が重くないか — 1,000円を切る商品なら固定額のない販路を検討します
  4. 送料をいくらに設定するか — 送料にも手数料がかかる前提で決めます
  5. 月にいくら振り込んでもらうか — 少額なら振込手数料の形を見比べます

この順番なら、手数料の計算は最後の詰めだけで済みます。最初から料率表を眺めても、たぶん決まりません。

4と5の計算をまとめてやりたい場合は、値付けそろばんで全販路を一度に並べられます。


この記事の数字は2026年8月25日に各社の公式ページで確認したものです。手数料は改定されます。実際に出品する前に、必ず各社の公式ページで最新の数字を確認してください。


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